スクールソーシャルワーカー
スクールソーシャルワーカーとは
今回はスクールソーシャルワーカーについてお話しようと思います。
皆さんスクールカウンセラーは耳にしたことがあると思いますが、スクールソーシャルワーカーは中々認知度が低いかと思われます。
実は我が国は2008年から「スクールソーシャルワーク活用事業」を実施しています。
不登校やいじめ、子どもたちの問題行動の背景には子ども自身の心の問題とともに
家庭や、友人関係、学校、地域など子どもを取り巻く環境の問題もあり子どもの心と環境が複雑に絡み合っています。
なので心にアプローチしていくスクールカウンセラーとは別に、子どもたちの環境に働きかけ状況・状態を改善し、調整するソーシャルワークを充実させる必要性が認められるようになったのがこの事業の背景になります。
スクールソーシャルワーカーは原則として精神保健福祉士、社会福祉士を所持している者ですが、過去に教育や福祉の分野において活動実績がある者も認められています。
平成29年の改正でスクールソーシャルワーカーは学校の職員として正式に認められました。
このスクールソーシャルワーカーは、各小学校・中学校に常駐している場合もあれば
派遣されて、個々のケースに対応する場合もあります。
大阪では、複数の学校を担当するものの派遣型ではなく常駐型となっています。
どちらにしても所属は教育委員会となっています。
ソーシャルワーカーは子どもの些細な変化の対応から虐待の保護対応まで幅広く相談に乗ってくれます。
子どもの心だけのケアでは、どうにも事態が改善しないだろうと見込んだ場合や不登校、いじめを学校の先生に行ってもなかなか改善しない場合、
学校の先生同士の連携がうまくいかずに担任の先生が頭を抱えてしまっている場合、
誰が悪者なのかではなくどのような循環を改善すればよいかというポイントで考えてくれます。
もし学校の様子やご家庭での様子で何か気になっている点があったり一人で抱え込んでしまっていることがあれば相談してみてはどうでしょうか?
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